プロジェクトの試験研究内容 |
酪農地帯を中心とした 家畜ふん尿の効率的な処理 | ●家畜ふん尿の搬入、消化液や堆肥の搬出と農地への散布、施設の効率的な管理・運営体制や維持管理費の軽減を検討します。(消化液とは液状のふん尿等をメタン発酵したもので、液肥として利用されます) ●積雪寒冷地における施設や機械の効率的な運転技術を検討します。 ●周辺環境(水・土・大気)の継続的観測によりプロジェクトによる環境改善効果を把握します。 ●水産廃棄物など、家畜ふん尿以外の有機物の受入を検討します。 (発酵効率の向上、資源循環の促進)。 |
肥料成分(消化液、堆肥)の 農地還元による土づくり | ●消化液・堆肥の安全性と肥料効果を確認します。 ・発酵や加熱殺菌処理による消化液中の雑草種子や細菌の変化の把握 ・消化液・堆肥の品質向上とその利用の拡大 ・消化液の速効性肥料としての効果の確認 ●草地に対する消化液の効率的な施用法の確立を図ります。 ●畑作物に対する消化液の効率的な施用法の確立を図ります(湧別地域)。 ●消化液・堆肥の耕種農家との循環利用を検討します(湧別地域)。 |
バイオガスの活用 (コジェネレーション) | ●バイオガスからエネルギ−(電気と温熱)を取り出し、施設の運転・加温に活用します。 ●エネルギ−の効率的利用と売電収入による維持管理費の軽減を検討します。 ●温熱を温室の暖房や冬期間の堆肥化促進の熱源として利用するなど、エネルギ−の農業利用や地域利用を検討します。 |
総合的な経済性の検討 | ●参加農家を含めた維持管理費・運転経費を把握します。 ●参加農家のふん尿処理にかかる労働時間変化や良質な肥料の生成、環境改善効果等を評価します。 ●営農条件や地理的・社会的条件に応じた施設規模を検討します。 ・大規模集中型(別海:1000頭規模)でスケールメリットの検討 ・小規模分散型(湧別:200頭規模)でふん尿・消化液の運搬コスト低減の検討 |